衝撃的に伝えられた日本ハム・大谷翔平の戦線離脱のニュース。WBCも欠場となり、開幕に向けてもいまだ投手としての実戦登板のメドすら立っていない。ケガの状況は?復帰時期は?悩める二刀流エースの現在地をリポートする。 写真=榎本郁也、高原由佳 3年連続で登るはずだった。WBCで世界の頂点に立ち、帰還しているはずだった。投手陣の柱として自覚と責任が宿る場所──。だが、そのマウンドは現在の大谷翔平には遠いものになってしまった。
「急いで投げようとは思っていないです」
沖縄・名護での二次キャンプを終えて戻った3月1日の本拠地・札幌ドーム。1月以来となるブルペン入りで傾斜を使ってネットスローを行っても、投手としての復帰時期については明確な答えを避けた。右足首に爆弾を抱えるエースを「焦らせない」という
栗山英樹監督らのチーム方針もあり、開幕まで1カ月を切ったこの時期でも復帰への青写真はいまだ描けていない。
開幕から逆算して5試合前後の調整登板を経て、シーズンへと入っていくのが例年の調整法。軽めながらも遠投やネットスローを続けて肩は休めずにいるが、「肩、ヒジができていても(すぐに)投げられる保証はないですから」と現在の準備がどの程度、復帰への期間短縮につながるかは本人も未知数なところ。また二刀流ゆえの調整の難しさもある。
栗山監督は「まだその段階までいっていない」と前置きした上でこう言った。「下(二軍)に5試合くらい投げにいってもらうかもしれないし・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン