終わってみれば独走で優勝を果たしたソフトバンクだが、ケガ人が続出するなど、決して順風満帆なシーズンではなかった。それでも厚い選手層を的確に生かしながら、若手の台頭を促し、苦境に陥ることなく優勝へ突き進んだ。チームマネジメントも含めた投打のポイントを、OBの池田親興氏が解説する。 取材・構成=杉浦多夢、写真=榎本郁也 サファテの存在が粘りを生む
苦しさから始まりながら、苦境を乗り越え、最後まで息切れすることなく優勝にたどり着くことができました。序盤戦は
楽天の頑張りもあって追いかける立場になりましたが、
工藤公康監督の言う「2勝1敗」のペースを守り続けたことが優勝の最大の要因。120試合終了時点で80勝40敗だったのが象徴的です。
今季も主力クラスにケガ人が続出しながら、若手の台頭、巧みなやり繰りでしのぎ切りました。普通ならこれだけ主力が戦線離脱すればゲームにならないものですが、抜てきされた選手たちがチャンスを生かし、戦力となることで、結果的にすべてがチームとしての“幅”となっています。
投手陣では、今となっては中継ぎエースとして期待されていた
スアレスが・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン