取材・文=服部健太郎、写真=石井愛子 
1巡目指名3人が競合する中で、唯一DeNAが単独指名。今ドラフトで一番に笑顔となったのが東だった
まさかの単独指名、まさかのDeNA
立命大・衣笠キャンパス内に設けられた記者会見場。テレビ中継開始10分前に入室した
東克樹は明らかに緊張した面持ちで、ドラフト会議の開始を待っていた。
「ドライチ候補の大学球界No.1左腕」の称号とともに迎えた大学生活最後の秋。ドラフト直前の予想では「外れ1位候補」の声が多数を占めたが、フタを開けてみると、ウエーバー順で8番目のDeNAが第1回入札で東を指名した。その後、再び東の名が呼ばれることはなく、DeNAによる「一本釣り」が確定。約1分後に入った球団スカウトからの電話による指名あいさつに応対するうち、緊張で強ばっていた表情は、次第に緩み、笑顔に変わっていった。
「1位指名を受けるとしても外れ1位になると思っていました。まさか単独1位指名とは……」
「まさか」だったのは、1巡目での単独1位指名という事実だけではなかった・・・
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