スカウト歴25年のプロの目から「2017年ドラフト」は、どのように映ったのか──。元巨人チーフスカウト・中村和久氏に12球団の指名結果から収穫と誤算を検証していく。 
第1回入札で7球団競合の末、早実・清宮は日本ハムが1位で交渉権を獲得。抽選を外した6チームは覚悟の上とはいえ、その後の戦略に大きく影響した/写真=田中慎一郎
明暗を分けた指名はここだ!!
1位同時入札での競合は抽選、つまり、すべては“運”に託されるわけであるが、今年ほど、明暗が分かれたドラフトもなかった気がする。
清宮幸太郎(早実)には、高校生最多タイの7球団が重複した。正直、もう少し分散するかと思ったが、本塁打の魅力、スター性、動員力という部分でも2017年の「超目玉」であった。仮に、清宮を指名回避したとする。ファンからすれば「なぜ、行かないんだ?」となる。過去にはこうした事例でドラフト翌日、球団事務所に・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン