移籍選手ばかりが新戦力ではない。日本ハム・金子弌大(関連記事→「日本ハム・金子弌大 オープナー起用がもたらす新たなムーブメント」)のほかにも、今春キャンプで新境地に挑み“変革の春”を過ごす選手も多くいる。ポジション転向、新球習得、さらにはフォーム改良――。進化を遂げてチームの力となるため汗を流す12選手を見ていこう。 巨人・岡本和真 G伝統の四番・三塁へ――。

写真=桜井ひとし
泥の分だけ強くなる。入団4年目の昨季は四番・一塁で初のシーズン完走。史上最年少で3割、30本塁打、100打点をクリアしたが、入団時の三塁再転向が決まり、連日、
元木大介内野守備兼打撃コーチから猛烈なノックを受けている。長いときには1時間を超え、歯を食いしばって打球に食らいつく。真っ白だったユニフォームはみるみる黒くなっていくが「まだまだやらないといけない年齢ですし、そういう立場なので」と意に介さず。新加入のC.
ビヤヌエバがライバルとして立ちはだかり、「サードが一番緊張感がある。やりたい」と伝統のホットコーナーを担うため今後も守備漬けのキャンプを過ごすつもりだ。
日本ハム・大田泰示、近藤健介、淺間大基 3つ巴の三塁手争い

写真=高原由佳
策士・
栗山英樹監督が大胆な起用プランを提示した。
レアードが抜けたサードのレギュラー候補に外野手登録の
近藤健介、
大田泰示、
淺間大基の名を挙げた。今シーズンの日本ハムの外野陣は
西川遥輝、
王柏融、
清宮幸太郎とタレントがそろうだけに、出場機会を増やすためのコンバート。アリゾナキャンプでも連日サードでノックを受け、熱いサバイバルレースを展開している。現段階では過去に経験のある近藤が一歩リードしているが、大田や淺間も連日の特守で着実にレベルアップ。互いに刺激を受けながら、新たな可能性を広げるために猛アピールを続けている。
広島・西川龍馬 打力生かす場所を求め

写真=前島進
昨秋から外野手の練習を本格的に始めた。昨季は規定打席にはわずかに足りなかったが打率.309。三塁の定位置を手にしたかに思われたが、終盤に守備に不安を見せ、それを手放した格好になっていた。内野の練習も並行して行っており、完全転向というわけではないが、天才的な打撃を生かすべく、可能性を広げていく。
オリックス・福田周平 “本職”で再勝負
遠慮はない。堅守の
安達了一がレギュラーを張る遊撃に転向。新人年の昨季は二塁で104試合出場も、バットを短く持ったしぶとい打撃に16盗塁の足も併せ持ち、二番打者の筆頭候補に挙がる背番号4は「安達さんがライバルです」と鼻息は荒い。もとは大学、社会人時代に守っていた位置。“本職”でレギュラー再奪取を狙う。
DeNA・筒香嘉智 早くもメジャー仕様!?

写真=大賀章好
筒香嘉智が新フォームに挑戦中だ。オープンだったスタンスはスクエアに、重心は低く、前かがみにかまえる。そして右足のステップは、MLBエンゼルスの
大谷翔平のようなノーステップ気味になった。大谷はメジャーの動くボールに対応するためにこのステップにしているが、筒香も昨年の契約更改で将来的なメジャー挑戦を球団に伝えている。もちろん海外を意識してのフォーム改良ではないが、探究心が“変化”となって表れていることは確かだろう。2月4日のフリー打撃では、54スイング中13本のサク越えを放った。あとは実戦でどうか、だろう。
楽天・岡島豪郎 再び戻ってくる

写真=井沢雄一郎
6年ぶりに捕手に復帰し、背番号も入団当初の『27』に戻した。出場機会を求めての再転向だが「初心に帰ったつもりで頑張りたい」。投内連係では「サインプレーの動きを忘れている(苦笑)」と四苦八苦中だが、「山は富士山みたいに高いけど乗り越える」。左肩の内視鏡手術で離脱したが、復帰を信じてリハビリに励む。