ここでは12球団のドラフト戦略を検証していこう。今後もドラフト本番まで同様の企画をするつもりなので、今回は2018ドラフトの検証にウエートを置いた。ただ、ヤクルト・村上宗隆の例を挙げるまでもなく、ドラフトの成否は1年で分かるものではない。あくまで彼らの「現在地」とチームの補強傾向を探るためのものである。 ※記録は9月8日現在 
エース今永と並んで先発ローテの一角を担う上茶谷大河
上位指名は即戦力として一軍で結果を残し、高卒を中心に獲得した4位以下はファームでじっくりと技術を磨いた。多少の「予想外」はありながらも、ルーキーたちの1年目を見る限り、編成の思い描いた補強だったと言えるだろう。
まずドラフト1位・右腕の上茶谷大河は、初勝利まで時間がかかったものの、前評判どおりの投球で先発ローテを守っている。6月には初完封勝利を飾るなど、前半戦の苦しい先発陣を支えた。上茶谷に引っ張られるように、3位指名の
大貫晋一も社会人出身らしく落ち着いたマウンドさばきで、プロ2戦目で初白星を手にしてここまで5勝。夏場を越え、上茶谷と大貫はともに息切れ気味。ここが勝負どころだろう。
同2位の
伊藤裕季也は、ケガの
宮崎敏郎の代役として一軍に昇格すると初スタメンで2本塁打を放つなど、思い切りのよい打撃を披露する。
4位指名以下は、一軍でのプレーはないが・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン