山あり谷ありの阪神の歴史。それは挫折と逆襲の繰り返しでもあった。ここでは、崖っぷちからのリベンジ、逆境からの急成長の伝説を年代別に前後半に分けてピックアップしていく。 タイガースは負けへん7(1971年) 前半戦の不振に奮起し球宴で9連続奪三振

圧巻の奪三振ショーだった
若きエースとして君臨してきた左腕・
江夏豊だったが、1971年は心臓の疾患もあって、前半戦6勝9敗と大不振。それでもオールスターはファン投票1位で選ばれた。そのとき顔見知りの新聞記者から「ようお前、偉そうに出てきたな」とからかわれたという。怒った江夏が「だったら」と思いついたのが、規定の3イニング登板では最上級の9奪三振だ。さすがに四球やヒットはあるだろうと、あくまで「アウトはすべて三振で取る」と思っていたというが、結果は走者を一人も許さぬ9連続奪三振の離れ業。最後の打者・
加藤秀司がファウルを打ち上げた際、捕手の
田淵幸一(阪神)に「捕るな」と叫んだとも報じられたが、実際には・・・
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