ここでは球団別の「エースの系譜」をたどっていく。チームを幾多の栄光に導いた者、低迷期を孤軍奮闘で支えた者……。彼らがなぜ「エース」と呼ばれたのか、あらためて考えてみたい。 ※エース選定は編集部、通算成績は他球団含む 松坂大輔 
在籍1999―2006、20/NPB通算114勝65敗1S、防御率3.04
松坂の15勝15敗
1950年代後半からの西鉄黄金時代にエースとして君臨した
稲尾和久は、かつて次のように語っていた。「エースはチームの要請に応じられるだけの登板数、内容を見せるべき。仮に体力的にきつくても、必要となれば投げなければならない」。獅子のエースに求められるのは、まさに大黒柱の役割。熱き魂が自然と受け継がれたのか、時を経た2000年代、松坂大輔がそれを体現した。
特にプロ3年目の01年だ。松坂が残した数字は15勝15敗。最多勝を獲得しながら最多敗投手に沈んだ。沢村賞にも輝いたが、勝率5割での最多勝獲得は史上3人目の最低勝率だった。優勝も近鉄にさらわれてチームは2位に。当然、満足感に浸れなかったが、松坂の言葉にはしびれた・・・
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