1999年までの夏の甲子園No.1がKK世代ならば、2000年以降は大谷翔平(エンゼルス)、藤浪晋太郎(阪神)を擁する世代だろう。同世代は後に87人がプロ入り。このうち、12年の夏を経験した現役選手は11人である。 藤浪晋太郎 12春、12夏
大阪桐蔭高―阪神13(1)
夏の地方大会開幕直前、大きな注目を集めていたのは前年夏の甲子園で
田中将大(駒大苫小牧、現
ヤンキース)に並ぶ高校2年生最速タイ記録(当時)の150キロをマークした花巻東の大谷翔平(現エンゼルス)と、センバツを制し春夏連覇に期待が掛けられていた大阪桐蔭の藤浪晋太郎(現阪神)の2人だった。ただし、大谷は岩手大会の準決勝でアマ史上初となる160キロを投じたものの、決勝で5失点敗退したため、主役となったのは藤浪。最速は春と同じ153キロも、197センチの長身から投げ込まれるボールは威力があり、先発した4試合すべて完投。準決勝の明徳義塾戦、決勝の光星学院戦は連続完封と、圧倒的な力を見せて春夏連覇の立役者となった。その力は本物で、阪神入団後、3年連続で2ケタ勝利を挙げている。なお、・・・
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