新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、アマチュア球界も大会中止が相次いだ。緊急事態宣言が解除された6月以降、球音が戻り、夏場を経て、ドラフト戦線の形がようやく見えてきた。NPBスカウトの間では「上位12人」と言われる、1位候補をピックアップしていきたい。 早大の155キロ左腕・早川(写真上)と近大の左のスラッガー・佐藤は12球団同時入札となる1位での競合は確実と言われている/写真=矢野寿明、佐藤真一
155キロ&初完投で強烈なインパクト
2020年ドラフトにおける投打の「顔」が、固まったと言っていい。
投手は早大の155キロ左腕・
早川隆久だ。8月開催の春季リーグ戦の開幕カード(明大1回戦)の初回に、自己最速を4キロ更新する155キロを計測。2試合目の先発となった慶大1回戦でも154キロと猛暑の中での好投は、強烈なインパクトを与えた。また3年秋まで一人で投げ切った経験がなかったが、明大1回戦で自身通算45試合目の登板でリーグ戦初完投勝利と、大きな足跡を残す夏となった。
小宮山悟監督(元
ロッテほか)の下で主将を務め、心身とも充実している。
野手No.1評価が揺るがないのは近大のスラッガー・
佐藤輝明だ。今秋の2カードを終え関西学生リーグ通算12本塁打(9月13日現在)。左打席からのフルスイングは
ソフトバンク・
柳田悠岐を彷彿とさせるパワー全開の強打者である。本人はブライス・ハーパー(フィリーズ)を理想の選手に挙げており、攻守走3拍子でハイレベルなプレーを追い求めている。三塁守備も俊敏な動きで、50メートル走6秒0と脚力もあり・・・
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