週刊ベースボールONLINE

最高なHEROES

HAWKSが誇る勝利の使者たち

 

頂点を決める最後の戦いで、持てる力を存分に発揮した。投打にソフトバンクらしさがあふれた4連勝。4年連続の日本一は、彼らの働きがあってこそだ。

【日本シリーズMVP】栗原陵矢 アンパンチ級の衝撃打連発


栗原陵矢

2020日本シリーズ成績:4試合7安打、1本塁打、4打点、打率.500


 クライマックスシリーズ2試合無安打の悔しさを晴らすべく、「むちゃくちゃやってやる」と意気込んだ日本シリーズ。クリーンアップを担った栗原陵矢は、26得点を挙げた打線の火付け役となった。

 第1戦(11月21日、京セラドーム)の第1打席から気を吐いた。相手エース・菅野智之に対して、臆することなく思い切りのいいスイング。甘く入ってきたスライダーを見事にとらえて右翼スタンドに持っていった。先制2ランからスタートしたこの日は、第2、第3打席でも菅野からヒットを放ち3安打。勢いは止まらず、第2戦(22日、同)でもシリーズ最多タイとなる1試合4安打をマーク。2戦で強烈なインパクトを残し、シリーズMVPに輝いた。

 活躍の陰には先輩たちの助言もあった。今季初めてレギュラーとして試合に出る中で、グラウンドでの立ち居振る舞いを指摘されることも。その言葉1つひとつを胸に刻み、大舞台では元気いっぱい躍動した。

 MVPインタビューではモノマネを披露するなど、持ち前の明るいキャラクターで場内を盛り上げた。さらなる成長を期待させる若鷹。今後も注目株であることは間違いない。

「元気100倍アンパンマン!」


【日本シリーズ優秀選手賞】柳田悠岐 流れを変える“マン振り”


柳田悠岐

2020日本シリーズ成績:4試合6安打、1本塁打、3打点、打率.429


 豪快なスイングは、いつ何時も変わらない。「1打席1打席、集中して。悔いのないように打席に立っています」。高い集中力からレギュラーシーズン、リーグ最多の146本のヒットが生まれた。日本シリーズでも集中力を切らすことなく、第2戦(11月22日、京セラドーム)ではセンターへの適時二塁打で大量得点の口火を切った。

 第4戦(25日、PayPayドーム)、初めて巨人に先制を許した直後に、右翼スタンドへ強烈な打球を突き刺した2ランは、らしさだけでなく、一気に試合の流れを引き戻す一発に。決勝弾に、打率4割超えでシリーズ優秀選手賞を獲得。主砲のひと振りは、やはりチームの勝利に欠かせない。

【日本シリーズ優秀選手賞】M.ムーア 大舞台でノーヒット投球


マット・ムーア

2020日本シリーズ成績:1試合1勝0敗0H0S、7回5奪三振、防御率0.00


 今季、一番のピッチングと言ってもいいだろう。11月24日の第3戦(PayPayドーム)。自身初めてとなる日本シリーズの大舞台を、助っ人左腕は最高に楽しんだ。初回、味方のエラーでランナーを背負うも、クリーンアップの坂本勇人岡本和真を冷静に打ち取った。その後も力強い真っすぐに、チェンジアップやナックルカーブなどの変化球を巧みに織り交ぜ、凡打と三振の山を築く。

 7回までノーヒットピッチング。シリーズ初登板での快挙を前に、7回限りで降板となったが、「自分の投球内容より、チームが勝つことが一番大切」と気にする様子はなし。交代を詫びた工藤公康監督も「素晴らしいというよりすごかった」と大絶賛の投げっぷりだった。

千賀滉大 不調に負けないエースの意地


千賀滉大

2020日本シリーズ成績:1試合1勝0敗0H0S、7回6奪三振、防御率0.00


 落ち着き払った前日の様子が一転、エースとは言えども日本シリーズ独特の雰囲気、相手エース・菅野智之との投げ合いにペースを崩された。「調子自体は全然。力みがあった」。だが、悪いなりにも最低限の仕事をしてこそエース。3回以降6回まで毎回ランナーを許したが、ここぞの場面では決して失投は犯さなかった。7回、2つ目のアウトを奪った際には両脚がつるも、投げ方を変え、この回を無失点に。技も光った粘投だった。

L.モイネロ 奪三振劇場、再び


リバン・モイネロ

2020日本シリーズ成績:3試合0勝0敗1H0S、3回8奪三振、防御率0.00


 レギュラーシーズン50試合に登板し、クライマックスシリーズでも2連投。文字どおりのフル回転にもシーズンを締めくくる最後の戦いで、疲れを感じさせない圧巻の投球を見せた。3球三振から始まったレギュラ ーシーズンさながらの奪三振ショー。力強く打者をねじ伏せ、打球がグラウンドに飛んだのはわずか1度きり。打者12人に対して8個の三振を奪った。「7回までにリードできなければ……」。巨人打線の前に鉄壁の壁として君臨していた。

甲斐拓也 好守で支えた最強女房


甲斐拓也

2020日本シリーズ成績:4試合3安打、2本塁打、3打点、打率.250


 シリーズ4試合で投手陣が喫した失点はわずか4。大一番で本来の投球ができない者、これまで以上の力を発揮する者、さまざまな投手がいる中で、全員をしっかりとリードした。インコース、アウトコースを巧みに使い分け、バッターの意識の裏を突く。昨年同様に巨人打線のキーマンたちをことごとく封じ、まったく仕事をさせなかった。打っても2ホーマーで投手陣を援護。攻守で見せた活躍ぶりは、日本一の捕手にふさわしい。
特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング