強打者が育つ土壌

　ドラフト会議における、高校生にプロ野球志望届が導入されたのは2004年からである(大学生は07年)。大阪桐蔭高は08年夏に17年ぶり2度目の全国制覇を遂げると、12年は春夏連覇、14年夏、17年春、18年には史上初となる2度目の春夏連覇を達成。同校は平成時代の高校野球界をけん引してきたが、スカウト戦線においてもトップを走っている。

　大阪桐蔭高はプロ志望届の導入から17年のうち13年で指名があった。指名順位の内訳を見ても最上位(高校生ドラフト1巡目を含む)が7人と、プロから高い評価を受けている。


　投手で目立つのが阪神・藤浪晋太郎に対して、野手はプロ志望届以前では西武・中村剛也、導入以降では中日・平田良介、日本ハム・中田翔、楽天・浅村栄斗、西武・森友哉とNPBを代表する打者がいる。また・・・