悲願の金メダルを獲得した日本代表。ここでは、「金」を目指しながらアテネ五輪で悔しい思いをした中畑清氏に、今回の日本代表の戦いについて話を聞いた。 取材・構成=椎屋博幸 写真=BBM 
正式種目になってから初となる悲願の金メダル獲得。アテネ五輪で悔しい思いをした中畑氏の無念も晴らした
初戦のサヨナラ勝ちでチームに勢いが出た
日本代表、金メダルおめでとう!
もう体中に力が入りっぱなしの決勝戦の試合展開でしたね。私は、初戦から現地で見ていましたから、余計に力が入りましたよ。
今大会は、わが故郷の福島(あづま球場)から始まった日本代表の戦い。ドミニカ共和国との試合は、序盤から相手の雰囲気がすごく良く、先に流れをつかまれていました。一方で、日本はその雰囲気に押されていると感じていました。
でも9回裏にサヨナラ安打で勝った(4対3)。特に一死後、柳田(
柳田悠岐=
ソフトバンク)の一塁ゴロをドミニカ共和国の投手(J.アセンシオ)が一塁ベースカバーを忘れて、セーフに。本当であれば二死となり、日本の敗北の可能性は非常に高くなったはず。しかし、ここから打線がつながり、サヨナラになるとは思ってもみなかった。それが一死から一挙に3点を奪い逆転勝ちですよ。
本当に奇跡に近い勝ち方だったでしょ? しかもみんなのつながりが生んだ逆転劇。あれが間違いなくジャパンにいい流れ、いい方向に変えてくれたと思いますね。しかも、私の故郷の福島で、感動的な試合をしてくれたことに感謝ですよ。
それと(ノックアウトステージでの)アメリカ戦(横浜)。3ランを打たれたあと・・・
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