四半世紀ぶりに訪れた歓喜──。全日程を終了後の悲願成就は、今季の戦いを象徴する幕切れでもあった。2021年10月27日、25 年ぶりに手にしたパの覇権。笑顔はじけたナインが新たな歴史を刻んでいく。 
優勝が決まると、ナインがマウンドへ
始まりは2日前の最終戦
壮絶なデッドヒートが決着したのは、143試合のあとだった。残り試合はライバル・
ロッテのほうが3試合多いこともあり、首位に立ちながらもマジック点灯はなし。負けられない戦いが続く中、2021年の戦いを集約していたのが
楽天とのシーズン最終戦(楽天生命パーク)だ。大一番の先発を託されたのは、エース・
山本由伸。相手先発も球界を代表する右腕・
田中将大との息詰まる投手戦は、4回まで互いに譲らず無失点。均衡を破ったのが5回だ。19歳ながら正遊撃手の位置を勝ち取った
紅林弘太郎が、しぶとく左前に運んで先制点を奪うと、7回にも背番号24の一打で追加点を奪った。

優勝へ大きく前進した10月25日の楽天との最終戦は、エース・山本由伸の快投を中心に、今季を象徴する戦いぶりだった
援護を受けたエースが・・・
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