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2021年プロ野球ペナントレース総括

公式戦出場全選手レコード付き ソフトバンク・2021年ペナントレース総括 軸となる選手がそろって離脱 最後までベストメンバーで戦えず8年ぶりのBクラスに沈む

 

前半戦離脱のエース・千賀。意地を見せて最終戦で6年連続となる2ケタ勝利を達成


投手力 PITCHING REVIEW


 ケガ人の影響が色濃く出た。特に前半戦は、開幕に出遅れていたエース・千賀滉大が今季初登板のマウンドで左足首のじん帯を損傷。抑えの森唯斗が痛めた左ヒジの手術に踏み切れば、セットアッパーのL.モイネロは東京五輪予選参加のためチームを離れるなど、各ポジションを支える中心核がことごとくいなくなり、まさに“満身創痍”。

 苦しい状況下で光ったのは新助っ人右腕の活躍だ。N.マルティネスは、合流した5月から快進撃を見せ月間4勝1敗、防御率は1.97。勝ち頭としてチームをけん引した。リリーフ陣も人員を入れ替え、泉圭輔津森宥紀ら若手が経験を積んだ。

 後半戦はスタートから千賀を中心に先発陣が試合をつくるケースも多かった一方、チームの強みだったリリーフ陣は帰ってきた森が万全とは言えないなど、安定感を取り戻すには至らず。大事な場面を任された若手がもろさを露呈するシーンも目立ったが、それでもリーグトップの防御率3.25という数字には奮闘の跡がにじむ。

攻撃力 HITTING REVIEW


 得点力不足解消のため、小久保裕紀ヘッドコーチを招へい。工藤公康監督もある程度の権限を委ねて挑んだが、終わってみれば2021年も物足りないものに終わった。打率はリーグ2位の.2468ながら、目立ったのは“勝負弱さ”だ。チャンスであと1本が出なかったことは、1点差試合の8勝19敗という結果にも表れている。

 四番を務めていたY.グラシアルの故障、抜けた穴は敗因の一つに挙げられるだろう。試合中に負った右手骨折の影響は思った以上に長引き、結局シーズン中の復帰は叶わず。柳田悠岐栗原陵矢らが代わって四番に入るも、前後の打順に入る選手の状態などもあって固定することはできなかった。

 気がつけば打順は日替わりに。チーム132本塁打と爆発力は健在だったものの、打線がつながりを欠けば効率の良い攻撃、大量得点も奪えない。特にクリーンアップにつなぐ二番に17人、五番以降も各10人以上の選手を起用して試行錯誤するも、最後までハマらずに終わった。

守備力 FIELDING REVIEW


 ユーティリティーが21年もチームを支えた。内野手の牧原大成は外野で55試合に出場(先発は38試合)。本職は捕手ながら外野のレギュラー格に成長を遂げた栗原陵矢は、一塁で27試合、三塁で23試合、捕手でも守備固めながら3試合に出場し、全試合出場を果たした。特に三塁は21年シーズンを迎えるにあたって自身初めて取り組んだポジション。それでも地肩を生かした正確な送球で、先発でも19試合に起用されている。

 全試合出場はもう1人、甲斐拓也が達成。球団捕手では野村克也城島健司に続く3人目の偉業だ。打撃面は好不調が激しかったが、やはり守備面での貢献度は何物にも代えがたい。

 その一方で、二塁のレギュラー不在は相変わらず。21年は三森大貴がチームトップの82試合に出場したが、このまま定着できるか。今宮健太がケガがちで不透明な遊撃、世代交代の波が押し寄せる三塁とともに、ポジション争いは激しさを増す。

143試合60勝62敗21分勝率.492
[ホーム 31勝29敗11分]
[ビジター29勝33敗10分]


【はみ出しDATA BOX】いったい何が!? 得意の交流戦で、まさかの大コケ……


 新型コロナの影響で2年ぶりの開催となった交流戦。12球団ダントツ過去8度の優勝を誇り、日本シリーズでもセ・リーグ球団相手に強さを見せているだけに、例年同様ここで勝ち星を積み上げてリーグ戦に弾みをつけたかったが、開幕カードの中日戦で未勝利。しかも、第1戦は完封負け、第2戦は同点に追いついた直後に勝ち越され敗戦。第3戦は初回の3点以降点が奪えずに引き分けと、嫌な流れでスタートすると、波に乗り切れず。巨人阪神には勝ち越すも、5勝9敗4分けで11位に……。勝率.357は球団史上最低。交流戦前まで打率.264(リーグトップ)だった打線が、期間中.233(12球団ワースト)と完全に湿ってしまい、1点差勝負に泣いた試合が5試合あった。(R)

【2021年の主な達成記録】
▼パ・リーグ三塁手最多1775試合出場=松田宣浩、6月10日対広島(PayPayドーム)※シーズン終了時点で1821まで伸ばす
▼通算200本塁打=柳田悠岐、6月12日対ヤクルト(PayPayドーム)プロ野球110人目
▼NPB通算300本塁打&1000安打=W.バレンティン、6月13日対ヤクルト(PayPayドーム)プロ野球43人目(外国人選手では4人目)&310人目
▼通算300本塁打=松田宣浩、9月29日対西武(PayPayドーム)プロ野球44人目
▼通算1000安打=今宮健太、10月5日対楽天(PayPayドーム)プロ野球311人目




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