若獅子が思い切りプレーできるのも投打の主力がしっかりと存在感を放っているからなのは間違いないだろう。ここでは守護神の増田達至を中心にクローズアップ。リリーフ陣が12球団No.1のチーム防御率1.63を誇っているのは、背番号14が献身的にチームを支えているからだ。 文=上岡真里江 写真=榎本郁也 
34歳のベテラン右腕・増田[右]が若手と積極的にコミュニケーションを取り、リリーフ陣の雰囲気を良くしている
新型コロナ禍の中で生まれた球団公式SNSの人気動画企画『ライオンズ選手とハイタッチ気分!』では、勝利した試合後、ロッカールームに引き揚げていく監督、コーチ、選手、スタッフの様子を撮影し、そのカメラに選手たちがそれぞれアピールしていく。その中で、抜群の結束力を見せるのが中継ぎ投手陣である。一列に並んでカメラの前を通ると、「達至のおかげです!」「哲のおかげです!」と、それぞれが思う、その日の勝利に貢献した投手の名前を挙げて互いを称えていく様子からは、ブルペンに漂う雰囲気の良さがそのまま伝わってくる。
それも当然だろう。今季の中継ぎ陣の安定感は圧倒的で、救援防御率は12球団でもダントツの1.63を誇る(6月9日現在。以下同)。その鉄壁のブルペン陣を見事にまとめているのが守護神・増田達至だ。決して強い言葉や態度で積極的にリーダーシップを執るタイプではない。
だが、誰もが・・・
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