手足が長く、打者からは腕の出どころが見づらい。最速151キロの真っすぐに、鋭い変化のスライダー。周囲の評価は高まるばかりであるが、本人は冷静に、現実と向き合っている。 取材・文=大平明 写真=椛本結城 
第30回ハーレームベースボールウイークは7月8日に開幕。侍ジャパン大学代表メンバーの一員としてオランダへ向かう前に、取材対応し、「将来」について語っている
最速151キロ左腕として脚光を浴び、ドラフト1位候補に浮上した。
曽谷龍平の性格を一言で表すならば「負けず嫌い」だ。「子どものころは兄と一緒によくゲームをしていましたが、自分が勝つまで終われませんでした」。高校は「自立して野球をすることにあこがれがあったので、県外を希望しました」と地元・奈良を離れて秋田の明桜高へ進学。2年夏は背番号16で甲子園に出場し、二松学舎大付高との初戦(2回戦)では、三番手で救援も2回3失点で、チームも敗退した(2対14)。3年夏は
吉田輝星(
日本ハム)を擁する金足農高の前に、県大会決勝で敗退した。
「同級生の
山口航輝(
ロッテ)が当時は投手をやっていたのですが、前年は故障していたので『今年は山口を甲子園で投げさせてやりたい』と思っていました。でも・・・
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