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グラブを語り尽くす 名手こだわりの逸品

巧者たちのグラブSELECTION 投手・小川泰弘 わずかな感覚の違いで今季途中から相棒に「捕るだけではない、投げるためのグラブでもある」

 

野球を始めるとき、誰もが最初に手にするのはグラブではないだろうか。グラブを語り始めたら止まらない。今号の特集はグラブを愛する方々にお届けする。
取材・構成=小林篤 写真=東京ヤクルトスワローズ、高塩隆、桜井ひとし


GLOVE ローリングス

 このグラブと出合ったのは昨年のオフです。「こういうグラブもあるよ」と担当の方に話をいただいて、作ってもらいました。ライナーバックで人さし指を出す部分もないタイプを使うのは初めてでしたが、物珍しいものが好きな性格もあり、ほかに使っている選手もいなかった。そんな視点から使い始めました。

 このグラブを試合で使い始めたのは今季途中から(4月9日、巨人戦、東京ドーム)。変えた理由は、投げたときのフィーリングが良かったからです。あとは重さですね。できるだけ軽いほうがいいのですが、このグラブはこれまで使用していたものより少し重い。けど、その重さがしっくりきたんです。重さで言えば・・・

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