実際にメジャーを経験したからこそ、大谷翔平のすごさが分かる。ここでは元メジャー・リーガーの藪恵壹氏に、来季の二刀流をどう見ているか、聞いてみた。もちろん素晴らしい成績を残すと話したが、それもすべてはオーナー次第のところもあるという。 取材・構成=椎屋博幸 写真=Getty Images ピッチクロックが採用されても大谷にはそこまで関係がないというのが藪氏の見解だ
中5日はいい登板間隔
──来季のエンゼルスは、売却がされるはずです。それにより大谷選手の動向にも影響が出るかなと思います。
藪 まさにそのとおりだと思いますね。FAになる来季6年目のシーズンは売り手市場にはなりますので、シーズン途中のトレードで移籍という可能性は非常に高いと思っています。ただもし、新オーナーが早くに決まった場合などは、大谷選手の動向にも大きな影響を与えると思います。
──それはどういう影響でしょう。
藪 ものすごい大富豪が球団を買った場合です。お金はあるので、トレードなどで優勝できる戦力を獲得する可能性は充分にあります。そうなると大谷選手はエンゼルスに残り、優勝を目指すということになるかなと。例えば今年の4月のような快進撃があった場合などがそうです。一方で、早々とポストシーズンの可能性がなくなった場合は、優勝を目指せるチームへのトレード移籍の可能性がより高くなると思います。
──その中で、フィル・ネビン監督が、来季は最初から中5日での先発になると明言しました。
藪 非常にいいことだと思いますね。今季はギリギリで規定投球回をクリアしましたが、それでも15勝しました。中5日で回ることができたら30試合登板はクリアし、200イニング近く投げられる。そうなると18勝以上はできるはずです。それに中5日というのは・・・
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