阿部寿樹(現楽天)、京田陽太(現DeNA)の姿はもうない。あるのはチャンスをつかもうと目の色を変えている若手たちだ。遊撃のレギュラーを手放すまいとする3年目の龍空に、村松開人、田中幹也、福永裕基のルーキートリオ。開幕スタメン、そして次世代の二遊間は誰になるのか。


　二遊間を含むセンターラインが守備において一本の柱なら、竜の柱は細い。立派な大黒柱が7寸なら、何寸だろう。遊撃候補の筆頭は高卒3年目の龍空。二塁は大卒ルーキーの一騎打ち。明大からドラフト2位で入団した村松開人と亜大から同6位で入団した田中幹也が争っている。立浪監督は若さあふれる競争を期待した。

「チームが若返るためですから。何年もBクラスが続いて、何かを変えなければ先がないと感じました。ファンの皆さんも考えはいろいろあるかと思いますが、結果を出したい。前向きなミスは何度やってもいいです。思い切ってやってもらいたい」

　2年目の立浪竜は未来の二遊間づくりに着手した。

　キャンプ序盤は20歳の龍空が・・・