MLB公式戦に出場した日本人メジャー・リーガーは今までに67人。その中でも本塁打を1本でも打ったことがあるのは20人。ここでは「日本人の本塁打数ベスト20」を紹介しよう。 
【1位 175本】松井秀喜[ヤンキースほか]
初本塁打は野茂英雄
日本人メジャーの歴史は、少しずつ段階を踏んできた。第1号の
村上雅則(ジャイアンツ)が1964年9月1日のメッツ戦で初登板を果たすと、同29日のコルト45s戦で初勝利。65年6月29日のドジャース戦では4回2/3のロングリリーフをするとその間に打席に立ち、サイ・ヤング賞3回で殿堂入りの左腕であるサンディー・コーファクスからメジャー初安打を記録した。この安打は三塁前へのバントヒットだった。
2人目の日本人メジャーは、それから29年後。ご存じ、
野茂英雄(ドジャース)である。近鉄時代は4年連続最多勝&最多奪三振を記録するなど、その時点のNPB最高の投手。渡米前は「成功するかどうか」という懐疑的な声もあったが、1年目の95年は13勝6敗で新人王に選出されるなど、NPBで超一流ならMLBでも一流の成績を残せることを証明した。この野茂の活躍が突破口となってNPBから多くの日本人選手がメジャーを目指すようになり、NPB内でトップを極めた選手が次のステージへと進むことが当たり前になっていく。

【2位 159本】大谷翔平[エンゼルス]
98年4月28日のブリュワーズ戦で野茂がホセ・メルセデスから打ったソロ本塁打が、日本人メジャーの第1号。村上のMLB通算打撃成績は13打席で13打数2安打、いずれも単打だったため、日本人初の二塁打、三塁打、打点、得点、四球、犠打、犠飛などほとんどの打撃記録の「日本人初」は野茂が記録した。
2001年からは野手の時代が到来するが、その前に「日本人メジャー初盗塁」を記録した投手がいた。現
ロッテ監督の
吉井理人だ。
当時ロッキーズに所属していた吉井は00年6月24日のダイヤモンドバックス戦でサイ・ヤング賞5回の大投手であるランディー・ジョンソンから右前打を打って出塁すると、ヒットエンドランのサインが出たからスタートを切ったが、打者は空振り。捕手からの送球が逸れ、セーフとなり結果的に盗塁が記録されたもの。いわば、意図せぬ「ラッキーな初盗塁」だった。
村上の初安打はサンディー・コーファクス、吉井の初盗塁はランディー・ジョンソンと、いずれも歴史に名を残す偉大な左腕投手からだったことを押さえておきたい。
初の野手はイチロー、新庄
01年、
イチローがMLBに移籍する。94年から・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン