自らの現役最終年となる2001年に捕手・阿部慎之助が入団。翌02年からはコーチとして長きにわたり、その成長を見守ってきた村田真一氏。そして今、指揮を執る阿部監督の捕手起用をどう分析しているのか。 取材・構成=杉浦多夢 写真=BBM ※情報・成績は6月9日時点。年齢は2024年の満年齢 併用制の利点
阿部慎之助監督が2001年に選手として入団してきたとき、関節は柔らかいし、「これはいいキャッチャーになるな」と思いましたが、一方で「俺もまだ負けないぞ」という気持ちを持っていたことは確かです。ところが当時の
長嶋茂雄監督と
原辰徳ヘッドコーチが話し合って、新人ながら開幕スタメンに抜てきしました。結果的にお2人の意見、見る目が正しかったということですね。だからもう「これは仕方ない」と、この年限りで引退することを決めて、コーチになりました。
ただ、コーチになったばかりのときもまだ僕は「毎年、20本くらいのホームランを打てるようなキャッチャーになるだろう」と思っていました。今思うと、とんでもなく失礼な話でしたね(笑)。その後は40本塁打した年もあれば打率3割4分を打った年もある。今年は
巨人軍創設90周年ですが、歴代のベストナインを選ぶなら、間違いなくキャッチャーは阿部監督でしょう。
歴史に残るキャッチャーが監督になってどんな野球をするのかと思っていましたが、やはり・・・
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