今季も投高打低の傾向が強まる中、パ・リーグで打率3割を超えたのはソフトバンク・近藤健介のみだった。シーズンが進むにあたり、小久保裕紀監督からは「近藤のバッティングは僕に聞かないでください」という言葉が何度も聞かれたほどだ。指揮官が語れないのなら、週ベが多角的に近藤のすごさを掘り下げていこう。 データ提供=Japan Baseball Data株式会社 
ソフトバンク・近藤健介
必ずクリアすべき数字
年々、打率3割超えの打者が減少している。特にパ・リーグは顕著だ。2019年は6人だったのが、4人(20、21年)となり、2人(22、23年)となり、今季はついに1人となった。一方で、投手陣は防御率1点台でタイトル争いを繰り広げる。近年、「投高打低」と叫ばれる声が大きくなるのも無理はない。
今季、パ・リーグで唯一、打率3割を超えたのが、ソフトバンクの近藤健介だった。すでに球界屈指の好打者として名高い近藤は、昨季を上回る打率.314をマークして自身初の首位打者を獲得。2年連続4度目の最高出塁率(.439)とともに2冠に輝く活躍でチーム4年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献すると、MVPにも選ばれた。
30歳を超えても、その“進化”は止まらない。移籍1年目の昨季は、全143試合に出場して本塁打王(26)に打点王(87)、最高出塁率(.431)。そして、今季も自身“最低目標”に掲げる・・・
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