前半戦だけで30試合に登板し防御率は0点台。トミー・ジョン手術からの復活イヤーながらキャリアハイに迫る成績を残している。華々しいキャリアを積んできたわけでも順風満帆なプロ野球生活を送ってきたわけでもない。それでも揺るぎない信頼をつかみ、楽天のブルペンに欠かせない存在となっている。 取材・構成=阿部ちはる 写真=桜井ひとし、兼村竜介、早浪章弘、高原由佳 手術だけでは治らない
2022年に61試合に登板しリリーフ陣の柱として期待されたが、右肘に強い痛みを感じるようになり、いつしか肘をかばう投球になっていた。そして23年9月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、オフには育成契約に。昨季終盤に実戦復帰を果たすと、今年の2月17日に支配下登録を勝ち取った。すると開幕から26試合連続無失点の球団記録をマーク。手術の影響を感じさせない球威とマウンドさばきで勝利の方程式に返り咲いた。 ──3月28日の
オリックスとの開幕戦(京セラドーム)で2点を追う7回に登板するも二死一、二塁とピンチを招き降板(あとを受けた
ターリーが無失点で切り抜ける)。約2年ぶりの一軍マウンドは緊張感もあったと思います。
西口 開幕戦は正直不安しかなかったですね。オープン戦では失点することなくこれていたのですが、シーズンが始まったら違うだろうなとは感じていて。やはり開幕戦では全然思うようなピッチングができなかったですね。ですがその次の登板でしっかり抑えることができて少し自信になったというか。その試合がターニングポイントになりました。
──4月5日の
ロッテ戦(ZOZOマリン)ですね。その日は0対0の6回に登板し四番・
ソト、五番・
ポランコ、六番・
佐藤都志也を迎えました。
西口 開幕戦で途中降板となりましたが、この試合でもホールドシチュエーションで、しかも相手のクリーンアップの場面を任せてもらえたので、なんとか自分の持ち味を出せればなと思いながらマウンドに上がった記憶はありますね。そこで2三振を取って三者凡退に抑えたことで『ここからやれるかも』と少し自信がついた試合でもありました。
──その後も快投は続き、今季初失点は7月8日の
西武戦(ベルーナ)。開幕から続いていた無失点記録が26で止まりましたが、記録は意識していましたか?
西口 記録というよりもなんとかこのままゼロでいきたいなという気持ちはずっとありました。ただそれはプレッシャーではなく、いい緊張感でできていたんです。それだけに打たれたときはやはり悔しかったですし、1度ゼロにリセットされた形になってしまったなと感じました。15日のオリックス戦(京セラドーム)でも2失点してしまい、気持ちを切り替えられていなかったのかなと。後半戦はゼロで抑える試合を1試合でも多くしていきたいなと思います。
──連投を避けながらではありますが、前半戦終了時点で30試合登板。好調の要因はどこにあると感じていますか。
西口 今シーズンは
三木肇監督、
石井貴投手コーチをはじめ首脳陣の方々に登板管理をしていただき、トレーナーさんにもすごく慎重にケアをしていただいているので、それがここまで来れている要因かなと思います。また支えていただいたリハビリ担当のトレーナーさんをはじめ、本当に多くの方にお世話になってここまで来れたと思うので・・・
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