指導者経験のない新監督でありながら、積極的な采配を仕掛け、自慢の投手陣を巧みに起用しながらセ・リーグで独走態勢を築いた。歴代の指揮官が築いた基盤をうまく使いながら、快進撃をさらに推し進めている。 文=高原寿夫(日刊スポーツ) 写真=BBM
※文中敬称略 
現場経験のない指揮官ながら、貯金は20以上をつくり独走状態に。投手出身ならではの投手起用など、臨機応変なベンチワークを披露している
百戦錬磨の指揮官・
岡田彰布が退いた後を受け、その座に就いた
藤川球児。監督はもちろん、コーチなど目に見える指導者経験は皆無だ。どれだけやれるかという一部の虎党の不安、予想を裏切る形で快進撃を続け、ゴールは目の前だ。
その戦いぶりには大きな特徴がある。もっとも目立ったのは、大胆な用兵だろう。昨季まで2年間の岡田政権ではまったくと言っていいほど、戦力となっていなかった選手たちを積極的に起用したのである。
たとえば
高寺望夢、
豊田寛、
中川勇斗だ。ファームにも熱い視線を送っているファンでなければ、失礼ながら名前と顔が一致しないような選手たちをガンガン使った。そういった面々が、ときに白星につながる働きを見せ、盛り上げてきた今季だった。
特徴的なのは若手を起用するというよりは、埋もれた戦力を発掘しているという点だろう。使われる選手たちはモチベーションが上がり、うれしいだろうし、すでにレギュラー格となっていた立場からは刺激になったかもしれない。
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