社会人出身のルーキー左腕がプロの世界で飛躍している。昨夏は補強選手として都市対抗でも快投した左腕は、セガサミー時代から定評のあった緩急で強打者を翻弄。救援陣に欠かせぬ存在でチームトップのホールド数を誇る。新人王候補にも名乗りを上げた男に活躍の裏側を聞いた。 取材・構成=小林篤 写真=桜井ひとし、井田新輔(成績は8月24日現在) 春季キャンプで驚いたアマチュアとプロの違い
開幕一軍入りすると、デビュー12試合連続無失点。球団新人記録を更新する好スタートを切った。1度は戦列を離れたが、復帰後も好投を続け、奪三振率は10を超える。プロ野球界に新風を吹き込む社会人出身の救援左腕は、まさに「即戦力」の活躍を見せている。 ──1年目から勝ちパターンでの救援登板も多く経験しています。ここまでの活躍は予想どおりでしょうか。
荘司 いや、出来過ぎている部分もあります。通用するかは正直やってみないと分からなかったので。開幕2戦目(3月29日=東京ドーム)で初めて投げて、連投で3戦目も投げたんです。そこが自信になったのかなと。
──オープン戦は6戦無失点。それでも不安を拭うことはできなかった。
荘司 そうですね。ストライクゾーンがどれぐらいかが分かりませんでしたし、その不安が投球に出ていたので、「ちょっとまずいかも」というのはありました。
──ストライクゾーンはアマチュア時代よりも狭くなるものですか。
荘司 一段と狭くなっている感じはあります。春季キャンプのブルペン投球では審判が立つのですが、「今のがボールなのか」という球も結構あって。入団前から情報は入っていましたが驚きました。
──打者のレベルも違うと思います。
荘司 どの打者もスイングスピードが速いですし、社会人の三、四番クラスが並んでいる感じです。甘く入ったら打たれるというのがずっとあります。
──ただ、その中で結果を残しています。要因はどこにあると分析しますか。
荘司 ストライクゾーンで勝負できているのが一番だと思います。ここ最近は四球も多かったのですが、立て直すこともできています。
──ストライクゾーンで勝負というのは、アバウトという意味で取っていい?
荘司 アバウトに近いですね。ストライクゾーンは高め・真ん中・低めの3つに分割することがよくあると思いますが、自分は2分割です。縦に割って内角と外角、横に割って高めと低め。この2分割で投げ切ることを意識しています。
──その意識はプロに入ってからですか。
荘司 社会人のときもそうでした。捕手に球の強さをずっと褒めてもらっていて・・・
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