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阪神優勝物語 歓喜のシーズンをPLAY BACK

<虎フィーバー回顧>元阪神担当がつづる03V “無上の幸せ”の日々 熱狂の渦の中に身を置いて

 

2003年の優勝を至近距離で体感した一人は担当記者になるだろう。ダメ虎が王者へと生まれ変わる過程。暗黒時代の2000年から週刊ベースボールで阪神担当を務めた編集記者がつづる当時の記憶――。
文=岡部充代(2000〜08年週刊ベースボール阪神担当) 写真=BBM

18年ぶりの優勝を選手と分かち合ってファンは喜びを爆発させた


「週べ」も売れた


「熱狂」という言葉がぴったりだった。2003年9月15日、阪神タイガースが18年ぶりのリーグ優勝を決めた日、全国の虎党が泣き、笑い、万歳をして、抱き合って、祝杯をあげた。

 思えばこの年、いや、星野仙一監督が就任した前年からだろうか、どこからともなく阪神ファンが湧き出てきた。1993年から常にBクラス。10年で6度も最下位に沈んだチームは、それでも関西では不動の人気を誇っていたけれど、ジャイアンツのような“全国区”ではなかった。甲子園球場に閑古鳥が鳴いていた時代もあり、ビジター球場では当然、相手チームのファンのほうが優勢だった。それが、である。どの球場へ行ってもスタンドが黄色く染まるようになった。どこに隠れていたのか分からないけれど、とにかくタイガースファンが一気に増えた。

 週刊ベースボールも売れた(笑)。これでもか! と言うほど阪神特集を組み、増刊号を何冊も出したが、ありがたいことにどの本も多くの方に購読していただいた。私の人生の中で、2002〜03年の2年間ほど働いた時期はない。文字どおり「死ぬほど」働いた。でも、楽しかった。なぜなら、取材対象である選手たちの表情が生き生きとしていたから。発する言葉にチカラがあったから。最下位まっしぐらの時代もインタビューはしていたけれど、話題は個人成績に関することばかり。「優勝」など言えるはずもなかった。

 選手たちを変えたのは、間違いなく・・・

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