今季は開幕から好投を続け、51試合に登板。キャリアハイの防御率1.07をマークし、44ホールドポイントで最優秀中継ぎ投手に輝いた。5年ぶりの日本一に貢献し、11月には侍ジャパンに初選出。球界を代表するリリーバーへと成長した。 取材・構成=壁井裕貴 データ提供=Japan Baseball Data株式会社 
日本シリーズ第5戦、延長11回からマウンドに上がると無失点に抑え、胴上げ投手となった[写真=牛島寿人]
昨季の悔しさを糧に
2位と9ポイント差をつけるホールドポイントを挙げ、圧倒的な成績で最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した。昨季は開幕から8回を任され、12試合連続無失点&ホールドを記録。7月からロベルト・オスナの不調により、抑えに抜てきされた。プロ入り初セーブを含む14セーブをマークしたものの、9月上旬にケガで離脱し、大事なシーズン終盤に戦力になれなかった。今季はシーズン途中から8回を任され、セットアッパーとして1シーズンを完走。阪神との日本シリーズ第5戦(甲子園)では、チームが勝ち越した延長11回裏から救援。1イニングを無失点に抑え、見事胴上げ投手に輝いた。 ──今季は日本シリーズまでの1年間、戦線から離脱することなく、プロ11年目で初のタイトル獲得と、充実したシーズンを過ごせたのではないですか。
松本裕 1年を通して投げてきた結果、最優秀中継ぎを受賞できてうれしいです。
──タイトルへのこだわりを持ち続けたシーズンだったのでしょうか。
松本裕 特にタイトルというところは目指してやっていたわけではありませんでした。
──優勝を目指していく中で、チームに貢献したその結果、という考え方ですか。
松本裕 優勝を目標とするのはもちろんですが、ケガなく1年間過ごせれば、数字はおのずとついてくると思っていました。自分が任されているポジションで勝利に貢献できれば、その積み重ねで結果もついてくるかなという考えですね。
──今季のシーズン開幕前はどのような目標を設定していましたか。
松本裕 まずは、ケガなく1年間過ごすことを最低限の目標にしていました。昨年、チームはリーグ優勝しましたが、個人的には9月5日に右肩の違和感で登録抹消になりました。その後、登板することなく、シーズンを終えていましたので……。
──昨シーズンの悔しい経験を糧に、今季に生かした部分はありますか。
松本裕 ピッチングに関しては、昨年は真っすぐに頼ることが多かったんです。投球の幅を広げていく意味でも、もう少し変化球の割合を増やすことが必要だと考え、今季は配球を変えていきました。
──アプローチを変えた球種は何ですか。
松本裕 スライダー、フォークです。真っすぐと同じく、自分の軸となるボールで・・・
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