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2026プロ野球開幕展望

阪神・村上頌樹インタビュー 連覇へ勇往邁進「人は関係ないです。まずは計算できる投手になりたい」

 

2年連続の開幕投手に内定した。昨季は投手3冠を遂げ、2年ぶりのリーグ優勝に導いた。現状に満足することなく、向上心を持って進化を続ける。今季からは選手会長に就任。チームを結束させる役目も担う。そこに気負いはない。まずは自身の投球に専念することだけを考えている。
取材・構成=椎屋博幸 写真=松村真行、佐藤真一


打者1人に2、3球のイメージ


 最多勝、勝率第一位、最多奪三振の3冠を獲得した2025年は自身初の開幕投手を務め、8回2/3を無失点とこれ以上ないスタートを切ると、そのままシーズンを駆け抜けた。今年は昨季の勢いのままに……とはいかなかった。さらなる進化を求め、新たな発見を導き出す。

──3月6日、ソフトバンクとのオープン戦(甲子園)では3回無失点。順調な仕上がりであると見受けられました。

村上 いやあ、まだですね! 球速的にも、もう少し出ると思いますし、今年は変化球の変化を求めて投げているので、そこが未完成だな、と。変化球自体を増やすのではなく、変化の幅を変えたいと思い、オープン戦では試してきました。握り方を変えることで、曲がり幅に違いを生みたいと思っているんです。

──昨年は投手3冠です。これだけ圧倒的な成績を残していれば、何も変化を求めなくていいとは思いますが。

村上 でも、自分自身、その変化球に対してしっくりきていなかったので、変えていこうと。ここまでは、いい感じで投げられているので、使えるとは思います。もしシーズンに入ってダメだったら、昨年までの握りに戻せばいいだけで、深刻には考えていないです。段階的には、描いている形にはなってきています。完成すれば、昨年以上に楽に投げられるのではないかと。

──「昨年の投球より楽」と言われると毎試合完投に近いことになりますね。

村上 昨年以上に球数を少なくしたいので。この変化球が出来上がるとそのような投球ができるかなと。そうなれば、イニング数も増えていく可能性も高い。これまで1人の打者に5、6球かかっていた数が、2、3球で終われば、長いイニングを稼げますし、1試合平均1イニングは多く投げられる。

──2、3球で抑えていくとなると、打者が「打てる」と思うコースに投げないと反応してくれないですよね。

村上 そこは(ストライク)ゾーンの中で動かしていくぞ、という意識で投げています。打てると思わせたあと、バットの芯を外していくというイメージですね。

──村上投手の場合、真っすぐで押し込むという投球イメージもあります。

村上 真っすぐに関しては「強さ」を意識しています。簡単に打たれない、見た目よりも速く感じさせる、というイメージで投げています。

──3月6日のオープン戦では、高め真っすぐでの三振が印象的でした。それも同じ意味合いで投げていたのでしょうか。

村上 あれはですねえ、投げミスなんです(笑)。全然ダメな内容。偶然にも打者がバットを振ってくれたので・・・

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