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プレミア12総力特集
第1戦・韓国戦回顧 大谷翔平、全開!!

 

 大谷翔平に尽きる。試合後、小久保裕紀監督が「本当に最高の投球をしてくれた」と絶賛したように、オープニング投手を任された21歳の右腕が、2009年の第2回WBC決勝以来、2421日ぶりとなる日韓戦で、日本にプレミア12初勝利をもたらした。

2回に追加点のホームを踏んだ松田。2安打2四球でチャンスメークに貢献した



「出し惜しみをするつもりはありません。初回から全力を出し切ります」。宣言どおりの奪三振ショーは1回、韓国の安打製造機と呼ばれる三番・金賢洙を打席に迎えたところから。この日の最速161キロ直球で押し、最後は低め142キロフォークで空振り三振に仕留めている。このフォークの使い方が巧み。ゲーム序盤は初回の金賢洙、2回に四番・李大浩から奪った空振り三振のように、ストライクゾーンからワンバウンドする軌道で空振りを奪ったが、一転、低めへの意識づけが完了したと見るや、3回以降は高めボールゾーンから真ん中に落とすフォークを決め球とした。3回先頭の八番・姜��鎬、一番・李容圭に対しての投球がそれで、追い込んだのち、大胆にもベルト付近に落として見逃し三振を奪っている。

 余力を残して6回で降板するまで、奪った三振は10(被安打2、無失点)。この投球に捕手の嶋基宏も「決めにきたときのフォークが素晴らしかった」とうなり、韓国代表・金寅植監督は「フォークが素晴らしかった。打者がついていけなかった」と脱帽するしかなかった。

6イニングを91球、10奪三振、無失点と圧巻の投球を見せた大谷。強力韓国打線を沈黙させた



 リズム良くアウトを積み上げる大谷の奮投に、打線も応える。まずは「ラッキーボーイになりたい」と今大会に臨んだ八番・平田良介だ。2回、無死一、二塁から2度、バントをファウルとしたが、三塁線に放った打球がベースに当たるラッキーな適時二塁打で先制点をたたき出す。2対0となった5回にも、二死一、二塁から高めのボールを逆方向にたたきつけて追加点とこの日2打点の活躍を見せた。

大会前に「ラッキーボーイになりたい」と語った平田は、2本の適時打を放ち有言実行



 6回には坂本勇人に大会第1号となるソロアーチが、8回には二死一塁から三番・山田哲人にも適時二塁打が飛び出して試合を決定づけた。

 大会初戦から12安打を放った打線に対し、指揮官は「ヒーローがたくさんいて一人を挙げるのは難しい」としつつも「2アウトからつないで1点を取った」5回の3点目、8回の5点目を高く評価した。

 終盤、2番手で登板した則本昂大が8回に2安打と1四球で二死満塁のピンチを迎え、9回には松井裕樹が3安打で無死満塁とされ、どちらも冷や冷やさせたが、後続を断ってゼロでまとめたところに意味がある。

大谷の後を継いだのは則本。8回には二死満塁のピンチを招いたが、無失点で切り抜けた



 プレミア12の初代王者へ。日韓戦ゼロ封完勝で、これ以上ないスタートとなった。
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