“変化”の度合いで言えば最大かもしれない。パ・リーグからセ・リーグへ。未知の世界に飛び込み、大野奨太は新発見の毎日に目を輝かせている。向上心あふれる竜の新戦力を直撃した。 取材・構成=吉見淳司、写真=小山真司、井田新輔 
投内連係では声を張り上げ指示を出す。すでにチームの一員として溶け込んでおり、違和感は消えている/写真=小山真司
チーム変革のチャンスは今
竜の正捕手番号である「27」。それを与えられたことが期待の高さを物語る。2016年に日本一を経験した捕手が、5年連続Bクラスに低迷するチームを上昇に導く。 ──
中日のユニフォームを着て約3週間が経ちましたが、チーム関係者の中でも、まったく違和感がないと評判です。
大野奨 みたいですね(笑)。僕は最初、違和感はありましたけど、徐々に慣れてきて、チームに溶け込めているかな、と感じます。練習内容や流れなど、球団のシステムがまったく違う中、新鮮さを感じながらやれています。
──チームに溶け込むために心掛けていたことは。
大野奨 みんなが声をかけてくれたから早かったですね。谷元(
谷元圭介、17年途中に
日本ハムから移籍)さんがいてくれたのが大きかったと思います。それに、鳥取のトレーニング研究施設「ワールドウィング」で一緒に自主トレをやっている投手も多かったので、そこはまったく問題なかったですね。
──1月28日、谷元投手の誕生日祝いで、
大野雄大投手、
田島慎二投手と食事に出かけたそうですね。
大野奨 僕の歓迎会も兼ねてもらいました。
──大野雄投手は「谷元さんの誕生日はついでです」と言っていましたけど(笑)。
大野奨 そうなんですか? (谷元が)かわいそう(笑)。
──「チームのここを変えていきたい」などの話をしたとか。
大野奨 いろいろと、チャンスだと思うんです。いいものは残しながら、良くないものは変えていく。それをいつやるかという・・・
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