史上初となる2度目の甲子園春夏連覇を遂げた大阪桐蔭高。比類なきタレント軍団にあっても代表格で、投手と野手の二刀流としてフル回転した根尾昂選手は、すでに「上の世界ではショートで勝負したい」とも語っている。そこで、投手として甲子園を沸かせた後、プロ球界で野手として大成した先駆者たちを探ってみたい。 文=大平明、写真=BBM ※文中カッコ内の西暦年はドラフト指名を受けた年 
注目を集める根尾昂。プロではどのようなプレーヤーとなるのか
遊撃手でスターとなった4人の元高校エースたち
投手から野手に転向して大成したプロ選手は枚挙に暇がない。そこで、高卒プロの遊撃手(甲子園出場時は投手)に絞って話を進めたい。野球ファンなら誰もが知るのは、
石井琢朗(足利工⇒88年・横浜大洋)、
川相昌弘(岡山南⇒82年・
巨人)、
松井稼頭央(PL学園⇒93年・
西武)、
今宮健太(明豊⇒09年・
ソフトバンク)の4選手だろう。
石井は投手として入団し、高卒1年目にプロ初勝利を挙げたものの、その後は芽が出ずに打者へ転向。すると才能が開花し最多安打を2回、盗塁王を4回獲得。1997年からは5年連続でセ・リーグ遊撃手部門のベストナインに。さらに、投手として勝ち星を挙げた選手としては
川上哲治(巨人)以来2人目となる、2000本安打の偉業を2006年に達成している。
いぶし銀の二番打者として90年代の巨人を支えたのが・・・
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