
2年目の井口監督はどんなタクトを振るってチームを浮上させるか
【投手力&守備力】
井口資仁監督は開幕投手に初の大役となる
石川歩を指名し、2カード目の敵地初戦となる
西武戦(メットライフ)には
涌井秀章を配することが濃厚。カード頭をダブルエースで確実に取りにいく算段だ。開幕第2戦は昨季13勝の勝ち頭・
ボルシンガー、安定感のある
有吉優樹で臨む。
二木康太がピリッとしないのは懸念材料だが、ドラ3の
小島和哉の台頭は好材料。右腕ばかりの先発陣に即戦力左腕が加われば戦略の幅が広がる。さらに
酒居知史や伸び盛りの
種市篤暉も控えており、先発ローテの陣容は他球団に引けを取らない。
だがリリーフ陣は不安が残るスタートとなる。抑え候補の
内竜也と新助っ人・レイビンがコンディションに不安を抱え、
益田直也が抑えに回れば中継ぎの層が薄くなる。
松永昂大や
大谷智久らの既存戦力に加え、ドラ2・
東妻勇輔や
東條大樹、左腕の
永野将司、
成田翔らがブルペンに厚みをもたらすことができるか。
守備陣は正捕手・
田村龍弘を含め年々、安定感を増している。不安があるとすれば
レアードの外野起用が実現したときくらいだろう。
【攻撃力&機動力】
攻撃面では生まれ変わったZOZOマリンをどう生かすかが得点力不足解消のカギとなる。今季から外野フェンスが最大4メートル前にせり出し「ホームランラグーン」を新設。“地の利”を生かすべく
バルガス&レアードの両大砲を加えた。
バルガスはオープン戦で当たりが出ていないものの、五番・DHに収まればレアードを下位に置く重量打線に生まれ変わる。一方で“足”を使える選手がそろっているだけに、球場が狭くなることで三塁打、二塁打が減少して打線の特長が失われる懸念もある。本塁打との収支をプラスにできなければ意味がない。
井口監督は“攻撃的二番”を据えることを構想する。先頭打者が出塁してもバントを絡めず初回から一気に攻め立てる。ここでもカギはバルガス。機能しなければ
角中勝也が五番候補になるが、チーム随一の巧打者を中軸ではなく二番に置くことができれば理想的な打線となる。
外野は
荻野貴司、好調を保つ
岡大海、両打ちの
加藤翔平、
清田育宏と多士済々。レアード、
鈴木大地、
安田尚憲の三塁争いも苛烈で、鈴木は二塁や遊撃もうかがう。内外野を守れるユーティリティーに成長した
平沢大河も打撃の進歩は目覚ましい。各所で競争が繰り広げられることで、戦力は着実に厚みを増している。
【選手起用&戦術】
遊撃→二塁→三塁とコンバートされてきた鈴木、外野挑戦が奏功した平沢など、複数ポジションをこなせる主力級が増加。状況に応じたフレキシブルな用兵も可能な陣容だ。
投手陣は新任の
吉井理人コーチの手腕に期待が懸かる。昨季は石川、涌井、ボルシンガーの先発三本柱がいずれも途中離脱し、リリーフ陣も一部の投手へ負担が集中した。コンディション管理に定評がある吉井コーチが投手陣全体の調子を維持できれば、投手スタッフのやり繰りに安定感が生まれるだろう。
開幕時の戦力充実度 (10点満点で評価)
【注目選手pick up】岡大海 潜在能力が花開く!?
抜群の身体能力に裏打ちされた秘めたるポテンシャルがついに花開こうとしている。3月14日の台湾・ラミゴとの交流戦(ZOZOマリン)、「一番・中堅」で先発するといきなり右翼席に先制のソロアーチ。2月24日の西武との練習試合(春野)に続く先頭打者弾を含む5打数5安打と爆発した。実戦ではパワーだけでなく随所に選球眼の良さやスピードも見せつけている。外野のレギュラー争いはし烈を極めているが、一気に開幕スタメンの座をつかんでもおかしくはない。
予想投手陣&予想オーダー
■予想投手陣 【先発】
石川歩
涌井秀章
ボルシンガー
有吉優樹
二木康太
△小島和哉
酒居知史
種市篤暉
【中継ぎ】
大谷智久
△松永昂大
唐川侑己 田中靖洋 東妻勇輔
△永野将司
【抑え】
益田直也
■予想オーダー 右 荻野貴司
左△角中勝也
二
中村奨吾 一
井上晴哉 指□バルガス
遊△鈴木大地
三 レアード
捕 田村龍弘
中 岡大海
【その他の主な選手】
内△
藤岡裕大、△平沢大河、△安田尚憲
外□加藤翔平、△
藤原恭大 ■開幕メンバーから漏れそうな主な選手 投 内竜也 右ヒジ手術から復帰途上。開幕は無理をさせない方針
投 レイビン 右肩違和感で別メニュー調整。開幕は微妙な状況
投
佐々木千隼 右ヒジ手術からの復帰途上
投
大嶺祐太 トミー・ジョン手術を受けて今季は絶望