1999年スーパールーキーと鳴り物入りで松坂大輔が西武入り。同年、オリックス時代のイチローとの対戦は“平成の名勝負”と言われ、初対決で3三振を奪った松坂の「自信が確信になった」という言葉も話題になった。 
左がイチロー、右が松坂
100号は偶然じゃない
――初対決の球場(西武ドーム)は超満員(5万人)でした。これはイチロー選手、非常にうれしかったんじゃないですか。
イチロー 日本シリーズをやって以来の感覚でしたね。それはもうあり得ないですね。このときの気持ちは全然、普通だったわけ?
松坂 普通じゃないですよ。気持ちの盛り上がりみたいなものはありました。“やっと対決できる”という、楽しみな気持ちがありました。
――第1打席の結果は三振で松坂投手に軍配が上がりました。この瞬間の気持ちはどうだったのですか。
イチロー 技術的なことを言えば、頭で思ったことと体で思ったことが違ったということです。頭で出した指示が体に伝わらなかったということが、悔しかったですね。
松坂 三振を取れたことには満足しました。いつもの僕だったら、ガッツポーズが出たかもしれない。だけど、このときは冷静で「これからもまだ(対戦は)あるんだ」と思い、ガッツポーズは出なかったですね。とにかくイチローさんに対してだけ、目いっぱい投げました。ほかの人にも力を入れているんですけど、イチローさんだと、それ以上の力を出そうとしてしまうので……。スピードとかがほかと全然違って、後で(
東尾修)監督に・・・
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