
10月30日のヤクルト戦[東京ドーム]に引き分けて、2連覇を達成。新型コロナウイルス対策でスタッフが原監督を胴上げ、選手たちは周囲で万歳という新たなスタイルの胴上げとなった
10月中旬から勢いを失い、最後は5連敗からの引き分けでV2決定は、想定とは異なる形ではあったが、ペナントレースだけで考えると、他を寄せ付けない圧倒的な強さでの独走2連覇だった。事実、最終的に2位・
阪神とは7.5ゲーム差。開幕4連勝でスタートダッシュに成功し、首位の座を明け渡したのは2日間のみ。復帰2年目の
原辰徳監督は優勝後会見で「僅差の勝負をしてきた」と振り返ったが、わずかな差を勝利に確実に結びつける強さが2020年の
巨人にはあった。
ただ、後半の失速がそのままポストシーズンにも尾を引いたのも事実だろう。日本シリーズの相手は昨季4連敗で敗れている
ソフトバンクで、リベンジマッチに選手たちも奮い立ったが、初戦をエース・
菅野智之で落とすと、プレーは小さくなり、ペナント中の強いジャイアンツは最後まで戻らず。屈辱の2年連続の4連敗で12年以来の日本一奪回を逃した。21年に向けては3連覇は当然として、ポストシーズンにもう1度、ピークを作り、セ・リーグ勢としても9年ぶりの日本一を目指す。
20年を振り返ると、順風満帆に頂点に立ったわけではなかった。6月19日の開幕目前に・・・
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