チーム同士だけではない。選手と選手の戦いもまた、プロ野球の華だ。今回はセ・リーグの80年代を彩った「エースと四番」の物語を紹介する。 1980年代のセ・リーグ最高のライバルストーリーは、
巨人のエース・江川卓と
阪神の四番・
掛布雅之が紡いだものではないだろうか。
同じ55年5月生まれの2人が火花を散らした魂の対決は、まさに“プロ野球の華”だった。
掛布は球場で江川が先発とアナウンスされると、いつもこう思った。
「彼の真っすぐが打てるのだろうか」
対して江川はこう思った。
「インハイにストレートを投げられるのだろうか」
江川は、打者のバットの上をいくインハイでの空振りが理想だった。ただ、そこは一歩間違えれば、長打があるコースだ。そこに投げ切るだけの力が、心の準備が、きょうの自分にあるのかどうか・・・
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