バッテリー間の18.44メートルの使い方は十人十色だ。身長や足の長さなど体格に違いがあり、投球フォームもそれぞれだが、大事とされるのが、ボールのリリース位置。角度をつけるのか、より打者の近くで離すのか──。リリース位置を比べてみれば、投球の意識と工夫も垣間見える。一流投手たちの狙いはさまざまだ。 【左投手編】はこちら ※成績は6月20日時点、最速は今季。年齢は2022年の満年齢 
佐々木朗希[ロッテ/21歳]身長_190cm、最速_164キロ、リリース位置_高、22年直球の奪空振り率_11.3%、22年直球の奪空振り率_72.5%
菅野智之[巨人/33歳]身長_186cm、最速_151キロ、リリース位置_高、22年直球の奪空振り率_3.7%、22年直球の奪空振り率_65.6%
基本は“前”!?
身長に加え、腕や足の長さに違いがあるほか、フォームはそれぞれとあって、リリース位置に正解はない。ただ、打者により近づく“前”でボールを離すことのメリットは大きい。バッテリー間の18.44メートルの距離を縮めることで、打者に球速表示以上のスピード感を与えられる。12球団の右投手の、リリース位置を並べてみても、大半の投手の、リリース位置が前だ。ただ、違いは高さにある。
ロッテ・佐々木朗希は、軸足が伸びきっていないことからも分かるように、リリース位置はそこまで前ではないものの,190cm、の長身で腕も長く、意識せずとも平均よりは前でリリースできるのは大きな強み。リリース位置は高く160キロ、超のスピードに角度が加わるのは・・・
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