今回は『昭和ドロップ!』書籍化記念企画として超豪華ゲスト、中畑清さんを招いてのスペシャル版第3弾! 今回が後編のつもりだったが、話が尽きなかったので、あと1回させてもらいます! 構成=井口英規 【中編1】はこちら 
3パターン目、1回目よりちょっと強めの「イエーイ!」
顔がボコボコに!
定岡 中畑さんは合宿所には何年?
中畑 半年だよ。
定岡 えっ!……そうだ、思い出した! それで怒って武宮(
武宮敏明)さん(当時の寮長)に文句を言ったんだ!「僕は何年もいて出してくれないのに、なんで中畑さんは半年なんですか!」って(笑)。
中畑 優等生だったもん、俺は。
定岡 僕も優等生ですよ! 何も悪いことなんかしてない。
槙原 原(
原辰徳)さんも半年くらいだけだったらしいですよ。
定岡 大学出は早い人がいたけど、それにしたって半年は短過ぎだよな。
中畑 俺はオフに結婚するのもあって、早く一緒に暮らしたいというのがあったんだ。あとは俺の行動をちゃんと見ていて、これなら安心して出していいなと思ったんだろうね。
定岡 ハハハハハ、ほんとですか!
──武宮さんに竹刀でたたかれたりは。
中畑 ない。俺は優等生なんだって。
定岡 中畑さんが怒られたのは見たことないな。シノは何度かあるけどね。
篠塚 僕もないですよ。勝手に話をつくらないでください(笑)。
定岡 夜、遊びに出たことはないの?
中畑 何度もあるよ。あの真っ暗な夜道を必死に走って戻ったことは覚えてる。
定岡 門限に遅れたら大変なことになりますもんね。あれは
巨人の若手の足腰を鍛えた伝説の夜道です(笑)。
篠塚 今はある程度、平らになっていて、左側は全部家になりましたけどね。少し上に行くと公園があって……。
中畑 お前、よく知ってるな。
篠塚 テレビ番組で行ったんですよ。雰囲気はまったく違っていますけどね。
──槙原さんは武宮さんに怒られたことがあるんですよね。
槙原 僕はないけど、同期がやられているのは何度か見ました。殴り過ぎて竹刀の糸が切れ、最後は糸1本だけでぷらぷらしてましたね(笑)。
中畑 昔は寮長だけじゃなく、うるさい先輩もいたな。××さんとか。
定岡 遠征先で、ホテルに女を連れ込んだのがバレてボコボコにされたヤツもいましたよね。確か××さん。でも、こんな話、書けないでしょ。
中畑 いいんだよ、全部書けば。実際にあったことなんだから。こういうことがあって、今のジャイアンツがあるのは確かだからね。みんな人間だから、いろいろあるよ。
篠塚 部屋からいなくなって窓から逃げたんじゃないかとなってね。「みんなで探してこい!」と。でも、実際は自分の部屋のトイレに隠れていたんだよね。マネジャーが見つけて女性は帰らせ、そこでは口頭でだけ注意して、俺たちは部屋に戻った。でも、次の日、バスに乗ったら、一番前の席で下向いていて、顔がボコボコになってた(笑)。
定岡 今の時代じゃあり得ないね。
中畑 でもさ、真剣に人間教育はしていたよね。暴力がいいか悪いかと言えば、悪いんだろうけど・・・
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