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連続写真に見るプロのテクニック

【連続写真】日本ハム・清宮幸太郎「ハンドリングのうまさ、柔らかさが最大の魅力です。その特徴を生かすためにも素直にステップして前に出てみては?」

 

プロ3年目を迎え、レギュラー定着を期待されるスラッガーです。高校通算111本塁打で、そのポテンシャルは疑いの余地のないところ。ハンドリングの巧さも魅力ですが、入団から2年はケガにも泣かされ、期待に見合った働きとはなっていません。

【チェックポイント】[1]右足2:軸足8[3]軸が曲がる


【チェックポイント】[7]軸足に残す意識が強過ぎる


【チェックポイント】[9]ハンドリングはうまい[10]右足のめくれ




【ポイント】軸足に残し過ぎ


 今シーズンもスタートはつまずきましたが、7月2日のソフトバンク戦(札幌ドーム)で待望の一発も飛び出し、これからの巻き返しが期待されています。柔らかい構えで、ハンドリングも非常にうまいのですが、軸足側に残そうという意識が強過ぎて、良さを半減させているように思えてなりません。写真1のような、軸足(左足)8:右足2のバランスでスタートする分には構わないのですが、そこから素直に軸足に体重を乗せていけばいいのに、写真2、写真3とテークバックを取る際に、軸が折れてしまっているのが分かると思います。ヒザ下はこらえているものの、この間にキャッチャー側に力が逃げてしまう可能性もあるので、気を付けたほうがよいと思います。

 写真4以降、踏み出していくのですが、写真7の軸足の形を見ても分かるように、後ろに体重を残したままのステップですので、踏み込み自体は弱く、手前まで引き付けてからのスイング(写真10)になっています。印象としては、攻めの打ち方ではなく、受けの打ち方。もっと打ちに出ていっても良いのではないでしょうか。その意識があれば、写真7で軸足の形はこうはならないですし、写真10のインパクトの時点では体がもう少し前に出て、素直な回転になると思います。前に出て打つことができれば、変化球で抜かれても前さばきで拾えますし(抜かれた変化球に対応できないシーンをよく見ます)、もともと持っているハンドリングのうまさも生きると思います。

 ちなみに、写真のシーンは手前にボールを呼び込んでいながら、やや差し込まれているのですが、写真8、写真9のように肩口からバットを出していき、最短で写真10のインパクトを迎えられているのはハンドリングがいいから。後ろで打とうとして、差し込まれて、ハンドリングの良さでカバーした、というシーンです。ただ、カバーしたといっても、何とか合わせただけで、長打のある清宮選手のスイング、パワーを生かせたわけではありません。ツボにはまれば特大の一発になりますが、これでは窮屈なスイングに見えますし、もったいないですよね。写真10でステップした右足がめくれているのも、窮屈がゆえに外に開かざるを得ないから。これではボールにパワーは伝わりにくいでしょう。テークバックでの体重の乗せ方、写真5以降、素直に前にステップして、今よりも前で回転ができれば、もっとスムーズなスイングになると思います。(フォーム解説=柴原洋)

PROFILE
清宮幸太郎/きよみや・こうたろう●1999年5月25日生まれ。東京都出身。右投左打。184cm101kg。内野手。東京北砂リトルでは12年に世界一。調布シニアでも全国制覇を経験。早実では高校通算111本塁打を放った。18年に7球団競合の末、ドラフト1位で日本ハム入団。1、2年目はケガに苦しめられ、プロ2年で14本塁打。2020年の成績は8試合2安打1本塁打3打点0盗塁、率.100(7月2日時点)。
連続写真に見るプロのテクニック

連続写真に見るプロのテクニック

元プロの野球解説者が現役選手の打撃フォーム、投球フォームを連続写真をもとに解説。

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