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ホワイトセル 内野手 #64

怠慢プレーとは無縁の格安大砲

 

 石垣キャンプでスイングの速さが際立っている打者がいた。新加入のホワイトセルだ。オープン戦でも初戦となった2月25日の中日戦(北谷)で本塁打と二塁打を放ち、四番の座をアピール。だがその後は打棒が湿って打率は1割台に。ヤクルトでの2シーズンで27本塁打の長打力に期待は高く、チームの浮沈がかかっている。

 ロッテ攻撃陣は井口、サブロー、大松、今江ら中距離打者がずらりと並ぶ。本拠のQVCマリンは外野が広く、名物である強風も考えると理にかなった編成といえる。だが昨年のチーム本塁打が46本では、打ち負けるのも当然だった。

 ホワイトセルは、ヤクルトに途中加入した2010年に68試合で打率.309、15本塁打の活躍を見せた。だが、昨季は代打出場が多く本領発揮とはいかなかった。「スイングを打席ごとに投球に合わせていく」と話しており、4打席続けた方が結果を残すタイプのようだ。

 四番の期待に、本人も「年間50本塁打は打てないが常時出場できれば結果もついてくる」と張り切っている。オープン戦の試合後には特打を繰り返し、腰を据えてボールを長く見るよう修正を続けた。成果は表れつつあり、3月18日に巨人・杉内、21日に楽天・下柳から、地元ファンで埋まる右翼席に一発をたたき込み歓声を浴びた。

 意外にも、走塁も怠らない。キャンプの紅白戦で、一塁走者だったホワイトセルは左中間への浅い単打で激走。ラグビー選手のような迫力で一気に三塁を陥れた。チームが推し進めている走塁重視のスタイルを実践しようとしている。

 年俸30万ドル約2340万円)プラス出来高(推定)と契約は格安。貧打に悩むロッテを救う超優良助っ人になれるか。

オーロラビジョン

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