待ちに待って生まれた長男。新しく増えた家族のために、
阿部慎之助は2009年以来3季ぶりの優勝、そして日本一を心の底から渇望している。
1月11日。都内の病院で妻の悠さんが第3子となる長男を出産した。出産に立ち会うため、恒例となっている年明けのグアム自主トレの出発日を1月3日に早めて始動したが、出産予定日より6日も早く元気な産声を上げて長男が誕生した。「初めての男の子。男っていうのは自分の中でまた、何か変わるんだろうな。女の子には優しいパパだけど、男の子にはどうなんだろう。どんな、親父になるのかは想像もできないけど、やっぱり、なおさら頑張らないといけないという気持ちにはなる」
プロ入り12年目の今季は、キャプテン、正捕手、時には四番に座り、チームを引っ張らなければならない。「ベンチ、ファンが『ここで打ってくれ』というところで打てる。そういう期待に応えられる人が四番なんだと思う。たくさん本塁打を打つのも理想だけど、期待に応えるっていうのが一番かもしれないね」と、もちろんその重圧と真っ向から戦う強い覚悟を持って、今季に臨んでいる。
チームは村田、杉内ら大物選手をFAで補強。チームをあらためて1つにまとめるため、さまざまなことに気を配りつつも、自身の背中で引っ張っていかなければならないという責任もある。「何が何でも、是が非でもいい1年にしたいという思いが強いよね。やっぱり、日本一っていうのは最高だからね」。チームのために、そして増えた家族のためにも、一心不乱に動き回り、頂点を勝ち取ってみせる。