27 歳の遅咲きルーキーが開幕一軍を勝ち取った。チームで最も下位指名(育成ドラフトを除く)のドラフト8位・
川端崇義だ。「もちろんうれしかった。でもキャンプ、オープン戦と必死だったので。気付いたら、あっ、一軍なんだって」。無我夢中で駆け抜けた川端には、開幕一軍の喜びを実感している暇はなかった。
国際武道大時代には、MVP1度、首位打者2度、ベストナイン4度と輝かしい実績を残してきた。4年時には大学日本代表に選出され、
長野久義(
巨人)らとともにプレーし国際経験も豊富だ。大学卒業後は名門のJR東日本に入社し1年目からレギュラーに定着。大学時代から毎年のようにドラフト候補に挙げられながら、指名されることはなかった。11年に
オリックスに指名されるも下位の8位。だが川端は「順位は関係ないですから。プロに入ってどれだけやれるか」と念願のプロの舞台で野球ができる喜びを口にした。
チームでは数少ない右打ちの外野手として重宝され、春季キャンプ、オープン戦では一度も二軍に落ちることはなかった。3月30日の
ソフトバンクとの開幕戦(ヤフードーム)では8回裏から守備固めとして初出場を果たし、4月1日には9回に代走としてプロの舞台に立った。「緊張感は学生、社会人とは全く違いました。これがプロかと。ずっとこの場所でやっていきたいと思いました」。
投手陣を入れるチーム事情により開幕3連戦後には二軍に落ちたが、貴重な経験をしたのは確かだ。「足りないものは分かっている。走攻守すべての面でレベルアップして一軍に戻ってきたい。レギュラーとして出場できるように」。川端の挑戦は始まったばかりだ。