今月27日に40歳を迎える
北川博敏。近鉄時代には優勝を決める代打逆転満塁サヨナラ本塁打を放つなど、ここ一番での勝負強さは若い選手がスタメンに名を連ねるチームにはなくてはならない存在だ。「まだ勝利に貢献はできていない。今年ダメなら後がないと思ってやっている」
昨年4月26日の
ロッテ戦(QVCマ
リン)で左アキレス腱断裂の大ケガを負い野球人生の岐路に立たされた。「今まで小学生から野球をやってきて、半年以上も野球と離れたことはなかったんで。正直どうなるのかと思った」。ケガは完治しているが違和感が消え去ることはないという。投手との駆け引き、打席での感覚はまだ戻っていない。
ケガを乗り越え開幕一軍入り。今季も「DH」や「代打」での出場を見せているが、「何かきっかけがあると思う。自分の感覚を早くつかみたい。『これや!』と思うものがきっとある」。すべては
オリックスを優勝に導くため。大ベテランは必死にもがいている。
チームの支柱としても欠かせない存在だ。象徴的な場面があった。5月16日の交流戦初戦(東京ドーム)、
巨人相手に完封負け。重苦しいベンチを見かね北川は率先して動いた。野手全員を集めての緊急ミーティングを行い、意見を言い合った。「普通にやっていても何も変わらない。そういったことも自分の仕事ですからね」
常に笑顔でチームのムードメーカー的な役割も背負っているが、自身のブログでは「もっともっと貢献して、完全復活の涙を流したい」と強い決意を見せている。近鉄時代の2001年に優勝を経験した男が、チームのためにもうひと花咲かせる。