“完全試合男”堂々の前半戦ターンは目前だ。遅咲きのルーキー右腕、
森内壽春が抜群の安定感で中継ぎの一角の座を不動のものにした。6月26日現在で28試合登板で、防御率は1.52。勝ちパターンでの起用も増え、栗山監督ら首脳陣からも全幅の信頼を置かれるようになった。
日本ハムの厚いリリーフ陣の中で激しい競争を勝ち抜き、開幕からの躍進を陰から支えてきた戦力の1人になった。 一気に方向転換した野球人生を、力強く突き進んでいる。JR東日本東北から昨年ドラフト5位で入団。直前の都市対抗野球1回戦の三菱重工横浜戦で史上2人目の完全試合を達成して脚光を浴び、プロへの道が開けた。社会人5年目、26歳の秋に訪れたチャンス。アマでプレーしていく決意を固めていたときもあったが、運命に従って強く決意した。「開幕に一軍でみなさんの前に姿を見せられるように頑張りたい」。 その目標どおり、開幕から一軍スタート。オープン戦で着実に結果を残して、切符を手にした。
直球は140キロ台前半が主体で、変化球もスライダーとチェンジアップというオーソドックスな投球スタイル。リリースが遅く、打者がタイミングを合わせづらいという特長と抜群の制球力を武器に、一軍での実績を積み上げた。指名を見送った他球団を見返す活躍だ。 守護神の
武田久の一時離脱時にはセットアッパー役も任されたほど。大学と社会人で磨き上げた完成度も高く、弱みを見せずに進撃中だ。栗山監督は「さらに厳しい場面で使っていく。もっとできると期待している」と高いハードルを設定し、さらに伸ばしていくつもり。
3年ぶりV奪回へのキーマンとして、獅子奮迅の1年は続く。