大きな足跡を刻み、V戦士の1人になった。
森内壽春が大奮闘の1年目を終えた。レギュラーシーズン最終戦の10月9日の
ロッテ戦(QVCマ
リン)で登板。今季の登板試合数を「56」まで伸ばした。「強い球団なので、優勝に貢献できるようにしたい」と誓って臨んだ新しい世界で、
日本ハムを3年ぶりのリーグ制覇へと後押しした。貴重な戦力としてポストシーズンへ突入する。
スタートからフル回転した。オープン戦で首脳陣の信頼を積み上げ、晴れの開幕一軍の座をつかんだ。当初は敗戦処理要員としてベンチ入りの意味合いが強かったが、自力でステップアップ。登板3試合目の4月10日の
ソフトバンク戦(ヤフードーム)からは18試合連続無失点と抜群の安定感を見せ、一時は勝利の方程式の一角にも加わった。開幕ダッシュを支えるピースの1人になった。
やや疲労も見えてきた、シーズン中盤以降は不安定さも見せたが、堂々の年間50試合以上登板。ローテーションの谷間だった9月17日の
オリックス戦(札幌ドーム)では初先発に抜てきされるなど、投手陣の穴を埋め続けた。防御率は最終的に4点台まで上がったが、数字以上の貢献度だった。「課題は見つかっている。今持っている力をどう伸ばすか」と常に自分と向き合い、乗り切った。
昨年の都市対抗野球で完全試合を達成してチャンスをつかんだ。速球にスライダー、チェンジアップとオーソドックスな投球スタイルだが、打者に対する集中力の高さが生命線。年間で60回以上を投げて暴投1、ボーク0と自滅しない抜群の完成度で働き場を確立していった。森内が集大成の大舞台で、さらに名を上げる。