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長田秀一郎 投手 #34

磨いて得た生命線は低めへの制球力

 

 プロ11年目の33歳。チームに不可欠な長田秀一郎は、今季も「勝利の方程式」を担う重要な役割を果たしている。「任された場面で結果を出すことだけですからね。抑えないと次はないと思っている」。プロ入り以来、紆余曲折も味わいながら着実に積み重ねてきた経験は、今季もそのピッチングスタイルを光らせている。

 昨季は53試合に登板しチームトップの26ホールドをマークした。常に意識の根底にあるのは打者に自分のバッティングをさせないための「精密な低めへの制球力」。それが長田の生命線でもある。中継ぎの柱としての仕事を全うしようと、その投球術を確立するために腕を磨いてきた。

 プロ1年目、いきなり一軍で46試合に登板した。しかし、3年目は9試合、4年目は4試合に投げたのみだった。細かい制球力を欠いた時期があり、連鎖してフォームまで安定しなった。2008年は、一軍登板はわずか1試合だけ。長い二軍生活を強いられて苦悩の日々を過ごしたこともある。

 その苦悩から長田が脱出したのは10年だった。自己最多で同年チーム最多の56試合に投げて5勝3敗、17ホールド。ほかの誰よりも体重移動の大切さを知っている。投球フォームの安定を追求してきた右腕が、自分に納得できる確かな光を見いだしたのは、このプロ8年目のシーズンだった。

 翌11年、湿疹のため入院生活を送った経験もある。今までの紆余曲折を経て今の地位を確立した。だからこそ、今季に懸ける強い思いが長田を支えている。「去年の状態を維持してチームの優勝に貢献したい」。連投も苦にしないタフなベテラン右腕は、チームのV奪回に欠かすことができない。

オーロラビジョン

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週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

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