背中で引っ張るムードメーカーが、主将の
松井稼頭央だ。
西武、メジャーでの実績はもちろん、
楽天3シーズン目も不動の遊撃手として活躍している。
楽天の代名詞となった「Burn !」は、もともと松井がメジャー時代に覚え、持ち帰ってきたパフォーマンス。適時打を放った選手が塁上からベンチに向かってハイタッチの寸止めのようなポーズを決め、ベンチもそれに答える。
印象的だったのがWBCだ。経験豊富な大ベテランとして代表入りした松井。いつの間にか、代表選手間でも「Burn !」が定着した。アメリカ行きを決めた試合、適時打を放った井端(
中日)が左右の手で「Burn !」を見せた姿は記憶に新しい。
実力でもまだまだ若手に譲るつもりはない。打率.255ながら、4本塁打、チーム3位の22打点(5月22日現在)。オープン戦までは若手の西田の台頭が目覚ましかったが「稼頭央が元気なうちは、二軍で試合に出させる」と星野監督。結果的にその座を脅かす選手は現れていない。
広い守備範囲と、正確なスローイング。昨年7月13日の
日本ハム戦(Kスタ宮城)、三遊間を抜けようかという打球に追いつき、反転して一塁へジャンピングスロー。山なりのボールながらきっちりアウトを奪い、ファンを魅了した。守備の名手である藤田も「バスケの選手みたい」と驚嘆したビッグプレーだ。ファンだけでなく、ナインの士気を高める存在感がある。
昨年は夏以降に成績が急上昇。同時にチームも浮上し、4位ながら勝率5割でシーズンを終えた。
現在、交流戦を戦うチーム。主将がチームの浮沈のカギを握っていることは言うまでもない。