珍しい「守備の助っ人」の誕生だ。オフに加入した
ルイス・クルーズは昨季、
ヤンキースに所属。Aロッドやジーターの離脱時に穴を埋めた“守備の名手”。内野ならどこでも守れるという万能内野手の存在が、レギュラー争いに火をつけている。
WBCメキシコ代表。遊撃としてメジャーでは通算86試合に出場した。守備には絶対の自信があり、通算守備率は.979。二塁手に限っては9試合ながら1.000。キャンプ中から、メジャー仕込みの堅守に首脳陣も目を奪われた。「捕球から送球までの動きには自信があるよ。自分は決して足が速い選手じゃない。だから、守備範囲を補うために送球までの動きの早さを追求したんだ」きわどい打球も柔らかいグラブさばきで簡単に捕球。さらに、ノーステップから矢のような送球を繰り出す。伊東監督が「グラブさばきが抜群にうまい。かなりの戦力になってくれそう」と絶賛すれば、佐藤内野守備・走塁コーチも「肩は強いし、本当にうまいね。あの動きは日本人がマネしようとしてできるものじゃない」と褒めちぎった。キャンプ中は一塁以外の内野の全ポジションで守備練習を行い、現在は実戦で二塁と遊撃を日替わりで守っている。
父もメキシカン・リーグの選手だったが、国外ではプレーしたことはなかった。「僕は日本で成功したい。とにかくチームの勝利に貢献したい」
最初は日本の野球に戸惑いもあった。練習量の多さに驚いていたが、徐々に慣れつつある。日本語を覚えてチームに溶け込もうと努力している。ラテンのリズムを刻む守備の美技で、
ロッテに新たな風を吹き込む。