「守り勝つ野球」を掲げるチームには欠かせない存在だ。驚異的な守備範囲でこれまで何度も投手を救ってきた
岡田幸文は、激しい外野手の定位置争いが続く中、今季も鉄壁の守備を披露している。「とにかく勝利に貢献できる選手になりたい」。持ち味を発揮し、白星に貢献しようとする姿勢は変わらない。
2011年から2年連続でゴールデングラブ賞を獲得した誰もが一目置く守備の名手。だが、今季はなかなか先発する機会に恵まれず、守備固めでの途中出場も多い。そんな状況でも常に臨戦態勢は怠らない。「常に準備している。自分が出たときにどうするのか。いつでもいけるように、シミュレーションし、引き出しをいくつも持っている」と言葉に力を込める。
ひとたびグラウンドに姿を現せば、快足を飛ばして縦横無尽に駆け回る。堅実に、華麗に打球をさばいていく様にはファンから感嘆のため息が漏れることもある。投手にとっては頼もしい限りの29歳は「守備には自信がある。ツーベースをシングルに。ワンヒットで走者をかえらせない。そんな当たり前のことを当たり前にやる。状況判断を大切にしている」。そう自負心をのぞかせたように、出場した試合では目立たなくとも、きっちりと仕事を果たす。僅差で逃げ切ろうとする試合では特に、岡田の守備力は大きな存在となる。
課題の打撃も、4月15日の
西武戦(大宮)で今季初安打。上昇気流に乗れば、おのずと出番は増えてくる。育成選手からはい上がってきた苦労人。「ここで絶対必要だと思われるように」との思いは強い。絶対的な武器を持つだけに、今年も正念場でチームを助ける活躍が数多く見られるだろう。