柳田の初回決勝満塁弾が目立ったものの、お祭り騒ぎなら新選手会長・
松田宣浩も黙ってはいない。4月27日の
西武戦、ゴールデンウイーク突入で盛況の本拠地。2点差に詰め寄られた直後の3回無死一塁、ルーキー・豊田の外角高めの直球を逆らわずとらえ、右越えの6号2ラン。「真っすぐを素直に打つことができた。ゴールデンウイークだし、お客さんにも喜んでもらえてよかった」。この日は4回に中前打、7回にも左翼フェンス直撃の適時二塁打で、今季3度目の猛打賞。ヒーローインタビューでは柳田、長谷川と並んで「博多にわか」のお面をかぶり、場内を笑わせた。
この試合の前カード、4月23日の
日本ハム戦(東京ドーム)で5安打。足踏みしながら球を待ち、スムーズな始動につなげた。開幕からタイミングの取り方を試行錯誤。バットを構える位置の微調整も施した。一時は打率を2割台前半まで下げていた。「これまでは僕が(攻撃の流れを)止めていたところがあった」。三番・内川、五番・長谷川が開幕から好調をキープ。六番・松田の打棒は、疑いなく打線のキーになっている。
今季、本多から選手会長の肩書きを引き継いだ。「投手陣とよくしゃべるようにしている」と言うように、自覚十分に視野を広げる。それでも選手会長然として振る舞うわけではないのが松田流。打撃に悩み、勝利を喜び、先輩後輩問わず一緒におどける。そうした自然体が、秋山監督の言う「ウチには12球団一の元気の良さがある」チームカラーを醸成している。周囲を鼓舞しながらも、そこには笑みも広がり、威圧感や悲壮感はない。天真爛漫さをリーダーシップに同居させ、日本一奪回に導く。